歯科用語辞典

「ゆ」行の歯科用語

有床義歯

有床義歯とは、失った歯が多い場合になど使用される歯の土台がある取り外し可能な入れ歯の事をいう。 歯の土台として床を作り、その上に人工歯を埋め込んで入れ歯を作る。残っている歯の本数より部分床義歯、総義歯の2種類に分けられます。有床義歯は残っている歯がある場合は、残っている歯にバネなどの維持装置を付けるか、歯肉の土手で床を支えて吸着させて使用、総義歯の場合も吸着法で安定させる。

有病者

有病者とは何らかの病気を持った人のこと。 麻酔やアレルギーなど生命に関わる重要なこともあります。素人には奇異な感じがしますが、妊婦は有病者になる。

遊離エナメル質

遊離エナメル質とは、象牙質の支えを失って浮いた状態の事を言う。 フリーエナメルとも呼ばれ、歯の表面を覆っているエナメル質の内部にある象牙質が虫歯などの感染により健康状態が悪化すると、エナメル質は破壊されやすい状態になってしまう。 エナメル質は非常に硬さがありますが厚みがないため、遊離エナメル質状態になると外からの力に弱くなって欠けたり破折してしまい、虫歯になりやすくなります。

ユニット

ユニットとは、歯科医院にある患者が座る診察用の台の事。 スピットンといううがいをする部分がついていたり、バキュームや排唾管が手元まで動かせるタイプのものがあります。またユニットは、ユニット本体、コンプレッサー、バキューム装置などの機能が全て1ケースに内蔵され、持ち運びを可能にした診療器具の事を指す場合もある。

ユージノールセメント

ユージノールセメントとは、歯根の治療などの際に使われる鎮静作用や殺菌作用がある治療剤の事。 香辛料のクローブの実から取ったチョウジ油が主な材料であり、虫歯の穴に詰めて消炎させる目的でも使われ、その時に使うユージノールセメントは酸化亜鉛ユージノールセメントとなる。 酸化亜鉛ユージノールは、チョウジ油と酸化亜鉛を混ぜたもので、歯髄の保護、根管を充填させるためにも使われる。