歯科用語辞典

「そ」行の歯科用語

総義歯

総義歯とは、何らかの原因により、片あごまたは上下全ての歯を無くした方に装着される入れ歯のこと。 コンプリートデンチャー、全部床義歯、フルデンチャーとも言う。 総義歯は、人工歯と義歯床から構成。

叢生

叢生とは、歯の生える向きが正しい方向ではなく、ねじれていたり、重なり合っている状態の事。 原因はあごの発達に対し歯の大きさが合っていない、 乳歯列期・乳歯・永久歯が混合して生えている時期に乳児に虫歯が見られる、早期脱落が起こる、永久歯が生えてきているのに乳歯が脱落しない等の理由がる。

即時負荷

即時負荷とは、ポルトガル、リスボンの歯科医によって開発された、無歯顎用のオール・オンを使用し、臼歯部分に傾斜角をつけ、インプラントを埋め込み、固定式の補綴物を取り付ける治療法の事。 ブリッジに対しては補綴支持を得る事が容易になる、また個別に作られたブリッジは手術後数時間程度で機能する。

側切歯

側切歯とは、前側から見て二番目に確認できる歯の事。上下合わせ4本ある。上顎に生えた2本の側切歯を上顎側切歯、下顎に生えた2本の側切歯を下顎側切歯と呼ぶ。 上顎に生える上顎側切歯は退化傾向が智歯についで強く、先天的な欠損になってしまう事もある。 下顎の側切歯は食物を噛み切る為に存在する歯であり、歯に咬頭がなく、それを補うように咬む面が切縁になっている。

染め出し液

染め出し液とは、歯垢に反応した時歯を染める液の事。人体に害を及ぼす心配はありません。 歯垢は肉眼では見逃しがちですが、染め出し液を使用し歯を染めると歯垢は発見されやすく、虫歯の予防を行う事が出来ます。

象牙質

象牙質とは、歯の構造にある3つの硬い組織の中の1つで、丈夫な組織です。 レンコンの穴のような管が無数にあり、エナメル質の境まで届いている。 虫歯や知覚過敏の痛みを感じるのは、虫歯などにより象牙質が露出してしまう事が原因となり、象牙質の管の突起から刺激が伝わる為。

象牙細管

象牙細管とは、象牙質にあるレンコンの穴のような無数の管の事。 歯の神経に向かって通り、象牙細管の直径は0.8~2.2μm。象牙細管は歯に栄養を送り、同時に虫歯菌も入り込んでしまう為虫歯を進行させ、歯髄に痛みが伝わります。