歯科用語辞典

「さ」行の歯科用語

再石灰化

再石灰化とは、唾液の働きによって歯を構成しているカルシウム、リンなどが歯から溶け出しPHが中性になった時、一度溶けた成分が歯の表面に戻る事。 初期の虫歯(痛みや違和感を伴わないもの)ができた段階でプラークコントロールを行ったり、フッ素を応用する、間食を控えるなどの心がけにより再石灰化が起こり、健康な歯面に戻せる。

再生医療

再生医療とは、失われた歯をその人の細胞を培養し新しく再生する医療のこと。

最終義歯

最終義歯とは、治療義歯の白い部位を最終の材料に置き換えた義歯の事。陶歯を用いるため、すり減りが非常に少ない。 完成までに、様々な工程を踏まえる必要があり、安定した最終義歯を作成する為に、しっかりと形成された治療用義歯を最初に作ります。 治療用義歯を利用し最終義歯の型をとる、かみ合わせをとる工程を行い、装着時に違和感のない自然な最終義歯が完成。

暫間固定法

暫間固定法とは、何らかの原因でぐらついてしまった歯を両隣の歯などと一時的に固定させて、かみ合わせ等による負荷に耐えられるようにする処置。 主に歯周病で痛くてものを噛めない時に行うと効果的な処置法。歯周手術を行う予定の患者にも行われる場合がある。 方法は、金属製のワイヤー、接着性レジン、プラスチック素材のの仮歯を使用し、仮の処置をします。最終的には歯の固定を行う。

サージカルステント

サージカルステントとは、インプラント手術の時にインプラントを埋め込む位置の確認の為に使用される透明樹脂のマウスピースに似た型の事。 止血や患部保護の目的で使用される歯科器具の事を言う場合もある。 インプラント治療の際に使われる事が多く、サージカルステントの他にエキスプローラーなどが使用される。 具体的には歯肉を開き、インプラントに土台を接続する際、カバースクリューの位置を確認する為に使用されています。

サムガード

サムガードとは、乳幼児の母指吸引癖を防止するための手段とし、指サック状の治療具の事。 指しゃぶりは、5歳から6歳の段階で歯列、顎に影響を与え開咬など症状の原因になる可能性から、防止装置として使用されます。また母指吸引癖は多くが自然に解消されるもので、無理をさせ装着すべきではないなどの意見もあります。 使用は母子共に理解した上で取り入れましょう。

サホライド

サホライドとは、虫歯の進行を止める薬品の事。 薬品の成分はフッ化ジアンミン銀。虫歯になった部分に銀が吸着し、虫歯の進行をある程度阻止する。 銀が付着する薬品で、虫歯部分の歯は真っ黒になる。 フッ化ジアンミン銀の成分はフッ素と銀で作られ、銀の影響により、歯が黒くなります。

差し歯

差し歯とは、重度の虫歯治療した後に残っている歯根の部分に土台となるコアを埋め込み、その上に装着するかぶせ物。 オールセラミッククラウン、ゴールドセラミッククラウン、スタンダードセラミッククラウンなどの種類がある。治療期間は最短2回、コアの埋め込みは最低3回の診療が必要となる。

サイナスリフト

サイナスリフトとは、デンタルインプラント治療にて行われる骨増成手術の1つ。 上顎臼歯部の上部にある上顎洞は個人差により洞底線が下側まで伸びている事もある、インプラントの土台を埋め込む際に必要な骨の確保をする事ができない場合に、サイナスリフトは上顎洞粘膜を上顎洞から離し挙上させ、出来たスペースに人工骨、他部位の骨を移植しインプラント手術に必要な骨の量を得る。

在宅歯科診療

在宅歯科診療とは、身体が不自由で歯科医院に通院する事が困難な人のために設けられている歯科診療形態。受付窓口は各歯科医師会、在宅歯科診療を行っている歯科医院になる。 寝たきりの人は普通に見えて、歯が折れていたり、義歯が合っていない、歯茎の腫れがわからない、など口腔内のトラブルがあり得ます。 医師が訪問診療し、口内の健康状態を診断する事により健康管理が保てます。